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日本のパブリックアートとは
 世田谷美術館で意欲的な企画展が開催されています。空間に生きる−日本のパブリックアート』は、日本におけるパブリックアートの歴史を俯瞰し、今後の展開へ提言していこうとする企画です。
 そもそも「パブリックアート」とは何なのか。
 道路や広場、公園など公共の空間に設置された彫刻や立体造形物をなどをいう。都市環境の改善、都市景観の形成、地域の個性表現や文化振興の目的で設置される。(ブリタニカ国際大百科事典・電子辞書版)
 これが、本来的な狭い意味でのパブリックアートでしょう。しかし、この企画展では野外におかれた彫刻、造形物単体にとどまらず、野外彫刻美術館や、自然環境と調和することを意図して作られたアートや建築までも、パブリックアートと位置づけています。
 この企画展をみて知ったのですが、仙台市では「彫刻のあるまちづくり」が行われていました。自治体と作家が設置場所を厳選し、作家がその場所に合わせて新作を制作する方式で「オーダーメイド方式・仙台方式」と呼ばれ、高く評価されていました。どうりで、仙台の街中には彫刻が多いはずです。ただ、この仙台方式は、2000年で中断されています。

パブリックアート

 パブリックアートの意味は何でしょう。例えば、ミュージアムにある作品は、その存在意義が明確です。また、作品を見る側も、見る意志をもって作品に接しています。でも、パブリックアートはそうではありません。意志をもって作品を見る人は少ない。大半が意志なき鑑賞者です。しかし、パブリックアート作品に接し、それまでの心のありようとちょっと変わった心情になったらどうでしょう。
「この彫刻みたいの、優しい感じ」とか「この石の置き方、ちょっと変わってるけど面白い」と見た人が感じたとしたら。
 アートのひとつの役目として、人の心、感情に変化を起こすことがあると思います。いつもとは違った心になる。それが癒しだったり、安らぎだったりすれば、アートの存在価値があるのではないか。ちょっと曖昧な言い方ですが、そんなアートの存在価値を示してくれるのが、パブリックアートではないでしょうか。
 殺伐とした現代においては、これまで以上にパブリックアートが必要なのでは、と思わせてくれた企画展です。
 
| アートマネジメント | 21:15 | comments(2) | trackbacks(2) |
コメント
こんにちは。
TBありがとうございました。

パブリックアートに興味はあるものの、なかなかズバリ「これだ!」というモノに出会えません。
これは面白いかもと講演会に出かけたら、さらに混迷の渦に(笑)。
一筋縄ではいかないところも、パブリックならではと思います。
| mizdesign | 2006/12/18 9:35 AM |
mizdesignさん
パブリックアートも曲がり角にきているのかもしれません。ちょうど、アート全体が踊り場にいるのと同じように。
| 自由なランナー | 2006/12/20 10:31 PM |
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