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瑞巌寺は、荘厳なるミュージアム
 宮城県の名勝・松島にある瑞巌寺(ずいがんじ)は、日本美術ファンにとっては見逃せないところかもしれません。仙台に住むようになって約3年が経ちますが、初めて瑞巌寺を訪れ、その美術品の水準の高さに、正直驚きました。
 瑞巌寺は、天長5年に建立された延福寺を、伊達政宗が瑞巌寺として再興した寺で、本堂、庫裡は国宝に指定されています。

瑞巌寺

 美術の視点では、魅力的な所蔵品がいくつもあります。特に見所は、本堂にある障壁画で、全部で211面が重要文化財に指定されています。この障壁画は、1985年(昭和60年)から12年に渡り、修復作業とそれに並行して復元模写の作業が行われました。現在、本堂には復元模写の障壁画が飾られています。
 障壁画の中で、『室中孔雀の間』の襖絵「松孔雀図」は、金箔地に緑の松と孔雀が艶やかに描かれている秀作。原画の作者は伊達藩お抱え絵師の狩野左京
 また『文王の間』の襖絵「文王呂尚図」は中国・周時代の文王をテーマとした絵。屏風図を思わせる作品で、原画は長谷川等伯の弟子、長谷川等胤(はせがわとういん)作。

 瑞巌寺の庫裡には、高村光雲(高村光太郎の父)作の仏像「聖観世音尊像」があります。白く塗られたちょっと感じが違う、仏像です。

 また、境内には瑞巌寺の約3万点の所蔵品を公開する宝物館・青龍殿があります。ここは常設展示と、特別展が開催されています。さほど広くない館内には、かなり質の高い品々が展示されていて、見ごたえがあります。
 特別展は、年4回行われています。そして年2回、本堂の障壁画の原本が公開されるそうです。(こんどの公開は来月4月)「そうです」と書いたのは、この宝物館のWEBには特別展の情報も、障壁画の公開のことも記載されておらず、館の人にきいて、教えてもらったからです。なんとも、もったいないこと。せめてWEBでは展示情報を公開して欲しいところです。

 ともあれ、仙台から30分あまりで行ける瑞巌寺。そこは、伊達藩の栄華を感じることができる荘厳な美術館といっていいのではないでしょうか。

瑞巌寺WEB
| 日本美術 | 22:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
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